
2025年8月5日開幕の第107回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)の出場校が決定しました。全国47都道府県(北海道は南北2地区、東京は東西2地区)から選ばれた49校による熱戦が、8月22日の決勝まで阪神甲子園球場で繰り広げられます。
今大会の見どころ
春のセンバツ覇者・横浜(神奈川)が史上初の「秋の神宮大会・春のセンバツ・夏の甲子園」3連覇に挑戦します。右腕・織田翔希の剛速球と主砲・阿部葉太の長打力を武器に、完成度の高いチームが頂点を目指します。
対抗馬として、健大高崎(群馬)のエース・石垣元気(最速158km/h)は世代No.1右腕の呼び声高く、復活の左腕・佐藤龍月とともに投手層の厚さは今大会随一。「機動破壊」のスローガンで知られる攻撃的な野球で上位進出を狙います。
仙台育英(宮城)は攻守のバランスが取れた総合力で常に優勝候補に名を連ね、智辯和歌山(和歌山)も安定した戦力で上位を窺います。
初出場校と復活組にも熱視線
叡明(埼玉)、未来富山(富山)、聖隷クリストファー(静岡)、豊橋中央(愛知)、綾羽(滋賀)の5校が初出場で甲子園デビュー。フレッシュな戦いぶりと「初出場マジック」に期待が高まります。
一方、14年ぶり出場の東洋大姫路(兵庫)、8年ぶりの開星(島根)、9年ぶりの尽誠学園(香川)など、かつて甲子園を沸かせた名門校の復活劇も大きな見どころです。
戦術の多様性も魅力
健大高崎に代表される機動力重視のスタイルと、横浜や明豊のような一発長打力。打撃重視の西日本勢と守備重視の東日本勢の戦術の違いなど、地域色豊かな野球が甲子園で交錯します。
全国のスカウトが注目するドラフト候補選手たちのプロ入りをかけた真剣勝負と、青春をかけた球児たちの熱いドラマが、この夏の甲子園を彩ります。