
台湾、WBC本戦出場決定
2025年2月24日に開催されたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の予選ラウンドで、台湾代表がスペイン代表と対戦し、熱戦の末に本戦出場権を獲得しました。試合は台湾・台北ドームで行われ、地元ファンの大声援に後押しされた台湾が、緊迫した展開を制して勝利を手にしました。
この試合は、2026年3月に予定されている第6回WBCの本戦出場を懸けた重要な一戦で、すでにニカラグアが予選ラウンドを3戦全勝で突破し出場を決めていたため、残る1枠を争う形となりました。台湾は予選で1勝2敗と苦戦し、スペイン(2勝1敗)とこの決定戦で激突。勝てば本戦への切符が手に入る状況で、プレッシャーの中での戦いとなりました。
試合は初回から台湾が勢いを見せつけます。1死一、二塁のチャンスで4番・張育成が先制の二塁打を放ち、さらに元西武ライオンズの呉念庭が二ゴロの間に追加点を挙げ、早々に2点をリード。地元・台北ドームは超満員の観衆で埋まり、大歓声が響き渡りました。スペインもその裏に1点を返し反撃の姿勢を見せますが、台湾は6回にスペイン守備陣のミスを突き、2連続失策の間に2点を追加。その後も堅実な守りでリードを守り抜き、最終的に6-3で勝利を収めました。
試合終了後、台湾ナインはマウンド付近に集まり、喜びを爆発させました。昨年11月のプレミア12で日本代表を破り初優勝を飾った台湾にとって、今回の勝利はWBC6大会連続出場を確定させる大きな一歩。これにより、2026年の本戦では侍ジャパンとの再戦の可能性も浮上し、ファンの期待が高まっています。
一方、予選ラウンドではニカラグアが地元台湾を6-0で下すなど圧倒的な強さを見せ、2大会連続の出場を決めています。次は3月に米アリゾナ州トゥーソンで開催される予選で、中国、コロンビア、ドイツ、ブラジルが残り2枠を争い、これですべての出場20チームが決定します。
台湾代表の活躍に、現地ファンからは「最後まで諦めなかった」「呉念庭が決めてくれて感動した」と称賛の声が上がっており、2026年WBCでのさらなる躍進に期待が寄せられています。