
広島の名門・広陵が、3年連続26回目の夏の甲子園出場を果たした。1896年創立、1911年創部の伝統校が、中井哲之監督の指導の下で悲願の夏初制覇を目指す。
今大会はエース堀田昂佑を中心とした投打のバランスが取れたチームで広島大会を勝ち抜いた。これまで春のセンバツで2度の全国制覇を誇る「春の広陵」として名高いが、夏は2007年・2017年の準優勝が最高成績。中井監督35年目の集大成として、初の夏制覇へ向けて熟練の指導力でチームを率いる。
広陵(広島)甲子園出場選手メンバー表
2025年夏の甲子園 – 3年連続26回目の出場
監督
中井 哲之
年齢: 63歳(1962年7月6日生まれ)
出身校: 広陵高校 → 大阪商業大学
監督
経歴
広島県出身。広陵高校では1980年春のセンバツと夏の甲子園に出場。大阪商業大学を経て、1985年に母校・広陵高校の商業科教諭となり野球部コーチに就任。コーチ時代には金本知憲らも指導。1990年4月、27歳で低迷していた同校野球部監督に就任し、野球部改革に成功。
指導実績
- 広陵高校監督(1990年~):監督歴35年目
- 1991年センバツ優勝(65年ぶりの全国制覇)
- 2003年センバツ優勝(2度目の春制覇)
- 2007年・2017年夏の甲子園準優勝
- 甲子園通算40勝(歴代7位タイの記録)
- 金本知憲、野村祐輔、小林誠司、上本博紀など多数のプロ選手を輩出
指導方針
「男は真っすぐ生きるんぞ」という信念のもと、人間教育を重視した指導を実践。野球技術よりも人として正しくあることを第一に考え、選手が社会に出てからも通用する人材育成を目指す。理不尽な上下関係を廃止し、愛情深い指導で選手との一生の絆を築く。木製バット使用など、将来を見据えた実践的な指導も特徴。
広陵
3年連続26回目
2025年 夏の甲子園ベンチ入りメンバー
背番号・名前・投打・学年・出身・主将
01
堀田昂佑
右/右 3年 広島•広島市立中広中
エース右腕
02
吉村舜
右/右 3年 福岡•筑紫野市立南中
正捕手
03
草島絃太
右/左 3年 富山•富山市立速星中
04
曽根丈一郎
右/左 2年 広島•福山市立大門中
主軸打者
05
加藤海尊
右/左 2年 宮城•仙台市立東華中
06
白髪零士
右/左 3年 岡山•岡山市立桑田中
07
榎本有峰
右/左 3年 北海道•千歳市立勇舞中
08
大下陽輝
右/右 3年 広島•福山市立幸千中
09
高橋海翔
右/左 2年 岡山•岡山市立福田中
10
相原知希
右/右 3年 広島•広島城北中
11
柴田翔大
右/右 2年 福岡•中間市立中間南中
12
中本優壮
右/右 2年 山口•下関市立長成中
13
空輝星
右/右 3年 広島•廿日市市立廿日市中
14
世古口啓志
左/左 3年 広島•呉市立両城中
15
池田颯大
右/右 3年 広島•尾道市立高西中
16
小椋敬介
右/左 3年 鳥取•米子市立尚徳中
17
田中承一郎
左/右 3年 広島•広島市立城南中
18
田端陽太朗
右/右 1年 広島•海田町立海田中
19
片寄翔伍
左/左 2年 広島•福山市立神辺中
20
岩本大輝
右/右 3年 神奈川•関東学院中
広陵 チーム分析・特徴
選手の学年分布
3年生12名、2年生7名、1年生1名のベテラン中心構成です。
投打の傾向分析
右投手中心に左打者が多いバランス型打線です。
出身地域分布
広島県を中心に中国・九州地方から優秀な選手が集まります。
チーム構成の特徴
甲子園常連:3年連続26回目出場で春夏通算53回出場の伝統校。
春の広陵:センバツ2度優勝の実績を持つ「春の広陵」の異名。
中井監督35年:名将中井哲之監督の監督歴35年目の集大成。
人間教育重視:野球技術以上に人間性を重視する指導哲学。
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