【WBC2026】世界一連覇へ!侍ジャパンの最強メンバーを予想したら豪華すぎた。

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【WBC2026】世界一連覇へ!侍ジャパンの最強メンバーを予想したら豪華すぎた。 WBC2026特集

野球の世界一を決める国際大会として2006年にスタートしたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)。侍ジャパンは第1回、第2回と見事に連覇を果たすと、その後2大会は悔しい思いを味わいましたが、前回第5回大会では栗山英樹監督のもと、第2回大会以来となる世界一に輝きました。あの感動的な試合の記憶がまだ鮮明に残っているという方も多いのではないでしょうか。

しかし、時間はあっという間に過ぎ去り、2026年3月には第6回WBCの開幕が迫っています。今大会で監督を務める井端弘和氏のもと、「新生・侍ジャパン」の新たな戦いが幕を開けようとしているのです。

そこで今回は、第6回WBCに選出されるであろう選手たちをポジション別に徹底予想していきます。あくまで筆者の独断で選んだ選手たちとなりますので、皆さんのご意見もぜひお聞かせください。果たして、新たな侍ジャパンは再び世界一の栄冠を掴み取ることができるのか?歴史の新たな1ページを刻む準備ができた方は、ぜひご一緒にどうぞ。

WBC2026、世界一連覇へ!新たな侍ジャパンの戦いが始まる

野球ファンにとって、WBCはまさに夢の舞台です。国を背負って戦う選手たちの姿は、私たちに大きな感動と興奮を与えてくれます。前回大会では、大谷翔平選手やダルビッシュ有選手といったメジャーリーガーと、村上宗隆選手や山本由伸選手などの国内のトップ選手が融合し、まさに「最強の侍ジャパン」として世界を制しました。その記憶はまだ色褪せていませんが、次なる戦いはもうすぐそこまで来ています。

井端弘和監督が率いる新体制の侍ジャパンは、前回大会の栄光を引き継ぎつつ、さらに進化を遂げることが求められます。若い力とベテランの経験がどのように融合し、どんなチームを作り上げるのか。ファンの期待は高まるばかりです。特に、国際大会特有の球数制限や短期決戦という要素が、メンバー選考において非常に重要なポイントとなってきます。投手陣の層の厚さ、そして打線のバランスが、連覇への鍵を握ることは間違いありません。

【WBC2026】世界一連覇へ!侍ジャパンの最強メンバーを予想したら豪華すぎた。

【投手編】WBC2026侍ジャパン、最強先発ローテーションを予想!

まずは、勝敗を大きく左右する先発投手について予想していきましょう。前回大会では計7戦で5人の投手が先発登板を果たしており、今大会でも同様に5人程度の先発枠が用意されると予想されます。

メジャー組が牽引!山本由伸、今永昇太、千賀滉大の存在感

何と言っても、侍ジャパンのエースとして期待されるのが、ロサンゼルス・ドジャースに所属する山本由伸選手でしょう。前回大会ではオーストラリア戦で圧巻のピッチングを披露し、準決勝メキシコ戦でも緊急登板で好投するなど、世界一に大きく貢献しました。WBC後、彼は日本プロ野球で3年連続の主要タイトルを獲得し、2024年からはドジャースへ移籍。メジャー1年目は怪我での離脱もありましたが、ポストシーズンでは素晴らしい投球を見せ、ドジャースでも世界一を経験しました。2年目の2025年シーズンは開幕からフルスロットルで、メジャートップクラスの防御率をマークし、ピッチャー・オブ・ザ・マンスを初受賞。今や日本のみならずメジャー屈指の投手として、サイ・ヤング賞の候補にも上がるまでに成長した山本選手は、間違いなくチームには欲しい存在です。ドジャースとの交渉は必要ですが、日本を代表するエースとしてWBCで躍動する姿が見たいですね。

続いての先発投手候補は、山本選手と同じくメジャーで活躍する今永昇太選手です。今永選手も前回大会で優勝の立役者の一人となりました。決勝戦では先発に抜擢され、プレッシャーに負けることなく2回1失点で後続につなぐ、圧巻の投球を見せてチームを勢いづけました。2024年からはシカゴ・カブスに移籍し、メジャー挑戦1年目から15勝を記録する活躍で、一躍メジャー屈指の左腕へと成長。今シーズンも怪我がありながら安定したピッチングを見せており、メジャーの舞台で著しい成長を見せています。今永選手自身、日本での開幕シリーズで来日した際、侍ジャパンへの思いを聞かれると、「日本代表というものには憧れを持っています」と強い意欲を語っており、今回のWBC参加は確実視されています。メジャーの強打者が揃うWBCでは、メジャーで戦っている経験を武器に活躍してくれることを期待せずにはいられません。

山本選手、今永選手という頼もしすぎる左右の二人がいるだけで心強いですが、3人目の先発候補として挙げたいのが、今シーズン序盤からメジャーで無双していた千賀滉大選手です。日本が誇る先発投手の一人である千賀選手は、ソフトバンク時代から日本代表経験が豊富で、2017年の第4回WBCでは「お化けフォーク」を世界に轟かせ、侍ジャパンから唯一ベスト9に選ばれています。前回のWBCでは、メジャー移籍直後ということもあり、栗山監督の苦渋の決断で選外となりましたが、その悔しさをバネにメジャー1年目から12勝をマーク。昨シーズンは怪我に悩まされましたが、今シーズンは復活し、シーズン序盤は抜群の安定感を見せました。井端監督と会談した際、「本人もそこを目指しているという感触があった」とWBCへのやる気を感じており、千賀選手本人も「怪我なくベストのパフォーマンスを出し続ければ選んでもらえると思っている」と強い意欲を語っています。今回こそは、世界一へのリベンジを果たす舞台が整ったと言えるでしょう。

左腕のベテラン・菊池雄星と、満を持しての大谷翔平

続いての先発候補は、メジャーの舞台で長年先発投手として活躍し続ける左腕、菊池雄星選手です。プロ入り後、侍ジャパンでのプレー経験はないものの、近年メジャーで素晴らしい投球を披露しています。特に昨シーズン後半は圧巻のピッチングを見せ、今シーズンからはエンゼルスへ移籍。井端監督はスプリングトレーニングで菊池選手と会談した際、「ここ何年かものすごいボールを投げている。日本のためにやってくれれば嬉しいなと思います。投手陣を引っ張っていってほしい」とベテランとしての役割に期待を寄せていました。菊池選手自身も、オールスター前日会見でWBCについて聞かれた際に「オファーがあれば前向きに考えたい」と意欲を見せており、初の代表入りに期待が高まります。メジャーでの経験豊富な菊池選手の存在は、精神的支柱にもなるはずですし、同じ左腕投手として、ダルビッシュ有選手がWBC2023で見せた若手育成への貢献も期待されるかもしれません。

そして最後に5人目の先発投手候補として押したいのが、二刀流の大谷翔平選手です。前回大会では2試合に先発登板し、決勝のアメリカ戦では「守護神・大谷」として歴史を作り上げたことは、皆さんの記憶にも深く残っていることでしょう。大谷選手は2023年の冬に2度目となる右肘手術を行った影響で、ドジャース移籍1年目の2024年シーズンは投手としては登板なしでした。しかし、懸命なリハビリを続けた大谷選手は、2025年6月16日のパドレス戦で663日ぶりとなる先発登板を果たし、待望の二刀流復帰を実現させました。まだ投手として100%の実力が戻っているわけではなく、ロバーツ監督も「ゆっくり力を取り戻していきたい」と語っていますが、順調に行けばWBCが開催される頃には、投手・大谷選手が100%に近い状態に戻っていることが予想されます。無理は禁物ですが、一時リーグでは登板せず、準々決勝からの試合で投手・大谷を解禁するというプランも考えられます。いずれにしても、メジャーの舞台でチームの中心として活躍するこの5人を先発投手として起用できれば、どの国にも負けない最強ローテーションとなることは間違いありません。

【投手編】WBC2026侍ジャパン、強力リリーフ陣の顔ぶれを予想!

球数制限があるWBCにおいて、非常に重要になってくるのがリリーフ投手たちです。オフシーズンに開催されるため、投手の負担を考慮した球数制限が設けられています。前回大会では1次ラウンド65球、2次ラウンド80球、準決勝以降95球という制限がありました。そのため、投手陣の層の厚さは非常に重要であり、先発に頼り切る野球はできないので、「第2先発」というシステムも採用されます。また、当然ながら1イニング限定のリリーフ特化の投手、そして絶対的守護神を務める投手も必要となり、この投手選考に井端監督をはじめ、侍ジャパンのスタッフたちは頭を悩ませることになるでしょう。

第2先発候補も豊富!NPBで躍動する若手投手たち

前回大会で選ばれた投手15名のうち、先発登板がなかった10名の投手を見てみると、普段から先発を務めていた投手が半数の5名も選ばれていました。こうした前回の選考基準から、今大会でも5名ほどは普段から先発として活躍している投手がリリーフの役割を担うことが考えられます。

まず、前回大会から継続して選ばれそうな投手として名前が上がるのが、日本ハムのエース伊藤大海選手とオリックスのエース宮城大弥選手でしょう。この2選手は前回大会以降も日本のプロ野球界で安定した投球を見せており、伊藤選手は今シーズンの好調な日本ハムを支え、前回大会でも抜群のメンタルの強さを披露していました。宮城選手は勝ちにこそ恵まれていないものの、投球自体は悪くなく、貴重な左投手としてメンバーに選ばれる可能性は高いと予想します。

一方、前回大会は選出されていた戸郷翔征選手、髙橋宏斗選手、高橋奎二選手の3人は今シーズン不調に陥っているため、選出のボーダーライン上にあるかもしれません。しかし、シーズン後半にギアを上げて活躍を披露すれば、井端監督の候補に入る可能性は十分にあります。

今大会で新たに第2先発として候補に入ってきそうな投手が、現在NPBで躍動しています。まず今シーズン圧巻の投球を見せているのが、西武ライオンズ所属の今井達也選手です。彼は凄まじいスピードと威力を誇るストレートとキレ味抜群の変化球を武器に、今すぐメジャーの舞台でも通用するだけのポテンシャルを持っています。今シーズン開幕前に行われた侍ジャパンの強化試合ではメンバーに選出され、「球界を代表して、国を代表してプレイできるというのは経験してみたい」とWBCへの熱い思いを語っていました。そのため、第2先発として個人的に今井選手は間違いなくメンバー入りするのではないかと予想しています。

また、阪神タイガースのエースとして躍動する才木浩人選手も侍ジャパンの戦力として大いに期待できる投手です。才木選手は前回大会前の練習試合で、大谷選手に完璧にフォークを運ばれた悔しさをバネに成長を遂げ、昨シーズンは防御率1.83と素晴らしい成績を残しました。今シーズンも防御率1点台をキープし、安定した阪神先発陣の先頭に立っています。今シーズン開幕前に来日したドジャースとの練習試合では、因縁の大谷選手を2打席ノーヒットに抑え、強力ドジャース打線を5回1安打7奪三振無失点と全米を驚かせる投球を披露しました。メジャーからの評価も高く、もしWBCに選出されセンセーショナルな活躍を披露すれば、才木選手のメジャー挑戦は一気に近づくはずです。

他にも、巨人で急成長を遂げた山﨑伊織選手や、貴重な左投手として十分に選ばれる可能性がある横浜の東克樹選手、プレミア12でも活躍した西武の隅田知一郎選手など、素晴らしい投手たちが井端監督の候補者リストに入っていることでしょう。

さらに井端監督の頭を最も悩ませることになりそうなのが、今シーズンからドジャースへ移籍した佐々木朗希選手です。令和の怪物としてプロ入りから度重なる怪我があったものの、さすがの実力を発揮していました。前回大会にも選出され貴重な経験を積んでいましたが、今シーズンから念願のメジャー挑戦を果たし、大谷選手や山本選手が所属するドジャースに入団したものの、開幕から不安定な投球を見せ、5月中旬には肩のインピンジメント症候群で負傷者リスト入りし、未だに復帰できていません。来シーズンへ向けてドジャースは佐々木選手に無理をさせることは望んでいないはずで、WBCへの招集は非常に難しいと考えられます。それでも1イニング限定などの条件であれば可能性がないわけではないと思うので、先発としてではなくリリーフとして佐々木選手の力を借りるという手も井端監督は考えている可能性はありますし、佐々木選手自身も前回の雪辱を果たしたいという思いはあるはずです。

また、前回大会に出場していたメジャーリーガーで言えば、ダルビッシュ有選手の名前も忘れてはいけない一人です。今シーズンのダルビッシュ選手は開幕前に負った怪我で復帰が遅れましたが、7月30日の試合ではしっかりと7回無失点という結果を残すなど、まだまだ実力が健在であることを示しています。前回大会と同じく精神的支柱としての役割を果たしつつ、戦力としても十分考えられるダルビッシュ選手を招集する可能性はありますし、若手を育てるという意味でも期待したいところです。

メジャーで経験を積んだベテランと、新時代の守護神候補

ここからは、基本的には1イニング限定で投げるであろうリリーフ専門の投手たちを予想したいと思います。その中で、前回大会から引き続きメンバーに選ばれるだろうと予想できるのが、松井裕樹選手と大勢選手です。松井選手は2024年シーズンからパドレスへ入団し、メジャー挑戦を果たすと、貴重な左のリリーフとして1年目からフル回転。今シーズンもすでに40試合以上に登板し、ドジャースと地区優勝を争うパドレスにおいて非常に重要な存在となっています。前回大会ではあまり存在感を示すことができませんでしたが、WBCでリリーフエースとしての役割が期待される可能性は高いでしょう。

そして、巨人が誇る大勢選手は、前回大会でも世界の強打者相手を力強いストレートと鋭いフォークでねじ伏せており、昨年までは巨人の守護神として君臨していました。今シーズンは中日からライデル・マルティネス選手が加入したことによって8回のセットアッパーを務めていますが、変わらず安定した投球を見せているので、WBCの舞台でもクローザーへとつなぐ働きを見せてくれるでしょう。

NPBで躍動する投手たちもいます。中でも特に注目を集めているのが、ライデル・マルティネス選手の移籍により今シーズンから中日の守護神を務めている松山晋也選手です。プロ入りは育成でのスタートだった松山選手ですが、1年目から支配下登録を掴み取り、昨シーズンはセットアッパーとして急成長を遂げ、59試合で41ホールド、防御率1.33を記録し、阪神の湯浅京己選手とともに最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得し、球界屈指の中継ぎとなりました。今シーズンはライデル選手に代わって守護神を務めるようになると、中日の勝ち試合のほとんどでセーブを上げるというとんでもない活躍を見せており、最強守護神に進化を遂げていたのです。WBCのメンバー入りを果たしても全く違和感のない存在となっていましたが、右尺骨肘頭疲労骨折という怪我を負ってしまい、7月4日には登録抹消となってしまいました。しかし8月7日には二軍戦で復帰しており、しっかりと戦列へ復帰し、元の姿を見せることができれば、確実にメンバー入りする一人であることは間違いありません。

また、セ・リーグで首位を独走する阪神のリリーフ陣を支える石井大智選手も候補に上がる一人で、8月4日時点での防御率は脅威の0.24を記録しており、このままシーズンを終えることができれば選出される可能性は高いと思われます。パ・リーグで安定の強さを見せるソフトバンクでも、防御率1点台をキープする藤井皓哉選手、松本裕樹選手、杉山一樹選手という勝ちパターンのリリーフ3人衆は、十分に侍ジャパンのリリーフ陣にも入るだけの実力を兼ね備えています。

個人的に侍ジャパンの守護神として活躍する姿を期待しているのは、西武に所属する平良海馬選手です。平良選手は一軍で活躍し始めた2019年から2022年までは主にリリーフとして起用され、160kmを記録する圧巻のパワーボールで相手を翻弄。2021年には防御率0.90という驚異的な数字を残すなど、球界屈指のリリーフとして鎮座していました。2023年は先発へと転向し、いきなり11勝を挙げる活躍を見せましたが、昨シーズンはシーズン途中に怪我で離脱し、復帰してからは再びリリーフに配置転換されることに。そして今シーズンから就任した西口文也監督には守護神としての役割を与えられ、見事にその役割をこなしています。キャリアを通して様々な役割を経験してきた平良選手は、確実に日本で最も力のある投手であることは誰の目にも明らかで、平良選手自身も先日WBCについて聞かれると、「呼んでもらえるなら出たいです。でもまずはシーズンをちゃんと頑張りたいです」とメンバー入りへの意欲を口にしていました。メンタルの強さも平良選手の魅力だと思うので、侍ジャパンの守護神という重圧を感じることなく、いつも通りのピッチングを見せてくれるだろうという予想から、平良選手を守護神に推してみました。

ここまで投手陣のメンバー予想をしてきましたが、最後に前回大会と同じ15人のメンバーを独自に選んでみたので、このメンバーを参考に様々なご意見をぜひお聞かせください。

【野手編】WBC2026侍ジャパン、打線の要となる捕手を予想!

続いてここからは野手のメンバーをポジションごとに予想していきたいと思います。まずは、かなり予想が難しい捕手から予想していきましょう。前回大会では捕手が3人選出され、甲斐拓也選手、大城卓三選手、中村悠平選手の3選手が巧みなリードで投手を牽引し、世界一に大きく貢献しました。しかし、今シーズンの戦いを見てみると、大城卓三選手は外国人選手の加入や打撃不振の影響で出場機会が激減。そのためWBCのメンバーは絶望的となっており、中村悠平選手も今シーズンはレギュラーポジションを確保できていないため、この2選手は候補から外れると考えられます。

この状況を見ると、前回大会から引き続き捕手で選出されそうなのは甲斐拓也選手ですが、今シーズンは開幕直後こそ素晴らしい打撃を見せていたものの、シーズン中盤からは岸田行倫選手の勢いに押され、出場機会を減らしつつあります。しかし、経験と強肩は健在です。実際に岸田行倫選手は打撃が好調で、昨シーズンは12球団トップの盗塁阻止率を記録していたこともあり、甲斐選手と岸田選手という巨人の捕手2人が侍ジャパンに選ばれる可能性も十分に考えられます。

そして、直近の国際大会として行われたプレミア12で捕手として選出されていた中からは、広島に所属する強打の捕手、坂倉将吾選手も候補に上がる一人で、その打撃は非常に魅力的です。また、首位の阪神を引っ張る坂本誠志郎選手も、味のあるリードとパンチのあるバッティングで候補に上がる一人となっています。

ただ個人的に井端監督にサプライズで選出して欲しいと思っているのが、プロ2年目からロッテで正捕手の座を掴んでいるネクストスターの寺地隆成選手です。寺地選手は2023年のドラフトでロッテに入団すると、今シーズンは魅力的な打撃を武器に苦しむロッテの希望となっており、なんとオールスターゲームに選出されるなど、NPBで最も注目を集めている若手となっています。捕手というのは経験が大事であり、先発として出場しない第3捕手などはベテランの方がいいと思いますが、これだけの才能を発揮している寺地選手をサプライズ選出する思い切りを井端監督には期待してしまいます。まずは寺地選手にシーズン最後までこの調子をキープし、さらなるアピールを続けて欲しいですね。

【野手編】WBC2026侍ジャパン、盤石の内野陣を予想!

続いては、打線の中心となる選手が多く守る内野手のポジションを予想していきます。

1塁は不動の主砲か、新星か?

前回大会では序盤は「どすこいホームラン」の山川穂高選手が守っていましたが、不調が続き、最終的には巨人の主砲、岡本和真選手が1塁を守る形となっていました。しかし、前回大会1塁手として出場した2人のうち、山川選手は今シーズン極度の不調に陥っており、メンバー入りは絶望的。また、岡本和真選手は5月に左肘の大怪我を負ってしまい、今シーズンの復帰も厳しいと懸念されていましたが、シーズン中には間に合いそうで、復帰後にしっかりと本来のバッティングを取り戻すことができれば、間違いなく1塁手の最有力候補になってくるはずです。岡本選手はWBCへの思いがかなり強いようで、「出たい。めちゃめちゃ出たいです」と揺るぎない思いを明かしており、再びWBCの舞台で豪快なホームランを放つ姿を見たいですね。1塁に関しては特に対抗も無く、万全な状態であればほぼ確定だと思われますが、清宮幸太郎選手あたりが後半に去年のような覚醒を見せると、選出される可能性もゼロではなさそうです。

激戦区の2塁!守備と打撃のバランスが鍵

1塁に比べてかなりハイレベルの争いが起こるだろうと予想されるのが2塁のメンバー争いです。前回大会を振り返ってみると、2塁手として出場したのはヤクルトのミスタートリプルスリー、山田哲人選手と、横浜の「デスターシャ」牧秀悟選手が選出されていました。しかし、時の流れというのは残酷なもので、前回大会以降、山田選手は一気に衰えてしまい、残念ながら侍ジャパンの候補に上がるような選手ではない状況となっています。

その一方で、牧選手はまだ若く、毎シーズンのように素晴らしいバッティングを披露しており、12球団の中で最も安定して高いレベルでの打撃を残している選手です。前回大会でも見られたように、牧選手はあの大谷選手を笑顔にさせるほどのムードメーカーで、グラウンド内外でチームに貢献できる存在であり、プレミア12でも存在感を発揮するなど、今や侍ジャパンにとって必要不可欠な存在となっています。しかし、8月1日に出場登録が抹消されると、8月7日には左MP関節側副靱帯修復術の手術を行ったことを発表。全野球ファンに衝撃を与えた手術により今シーズンは絶望的になってしまいましたが、二軍監督はCSでの一軍復帰が現実的な目標と明かしており、復帰後万全な状態であればWBC出場への可能性もあると思うので、少しでも早く戦線に復帰できるよう願いたいと思います。

こうした万全の状態であればメンバー入りほぼ確実の牧選手以外にも、2塁は他にも優れた選手が多くいます。巨人の吉川尚輝選手は牧選手にはない守備力を持っていますし、先日巨人の試合を井端監督が視察した際には、「4番も任されたりとかしてますけど、十分にいい動きをしてますし、なんとかしようという気持ちは現れているなと。やっぱりあの守備っていうのはさすがだなと思ってます」と、吉川選手が見せる守備を高く評価していました。そして、前回大会も選出された阪神の中野拓夢選手も、今シーズンも首位打者争いに加わる素晴らしい活躍を見せていることもあり、井端監督はこの素晴らしい2塁手3選手の中で2人を選ぶという難しい判断を迫られることになりそうです。激戦区となっている2塁ですが、井端監督は守備を取るのか、打撃を取るのか、起用法にも注目していきたいですね。

本命不在の遊撃手争い!井端監督の選択に注目

優れた選手が多く存在する2塁手の一方で、少し井端監督が頭を悩ませることになりそうなのが遊撃手です。この遊撃は、前回大会怪我で欠場した試合を除いて、球界の守備職人、源田壮亮選手がスタメン出場を果たしていました。しかし、源田選手は今シーズン開幕前に判明したスキャンダルの影響もあるのか、不調なシーズンを送っており、メンバー入りは怪しい状況となっています。また、前回大会では遊撃手として選ばれていた中野選手も選出の可能性を上げましたが、2塁へとコンバートしているため、守ることはできても少々不安が残るのも事実です。

こうした状況で井端監督は誰を遊撃手として選出するのか、非常に悩ましいところだとは思いますが、候補に上がってくる選手をリーグごとに見ていきたいと思います。まずはセ・リーグのオールスターゲームのファン投票で1位となった広島の矢野雅哉選手。矢野選手は打撃面ではあまり数字を残していないものの、源田選手にも負けず劣らずの圧倒的守備力。そして強肩選手で、遊撃手に守備を求めるのであれば、十分に選出される可能性はあると思います。また、今シーズン巨人の遊撃手としてブレイク中の泉口友汰選手は、攻守両面で優れたバランス型の選手であるため、一気に侍ジャパンまで駆け上がる可能性もなくはありません。

そしてパ・リーグを見てみると、オールスターゲームのファン投票1位には、プレミア12にも選ばれていたオリックス所属の大型遊撃手、紅林弘太郎選手が虎視眈々と侍ジャパン遊撃手レギュラーの座を狙っていますし、大穴で1年目からポジションを掴んでいる楽天所属のゴールデンルーキー、宗山塁選手がサプライズ選出される可能性も、本命不在の遊撃手争いでは十分にあり得る状況です。このように調べてみると、可能性のある遊撃手は多数存在しており、誰が選ばれるか分からない状況ですが、現役時代に守った経験もあるポジションで井端監督が誰を選ぶのかに注目したいと思います。

村上宗隆vs佐藤輝明!3塁は豪華スラッガー対決

続いては、内野手の中で1塁と同じく打線の中心になることが期待される3塁です。この3塁は、前回大会全ての試合で苦しみながらも、準決勝・決勝で感動の復活を見せ、世界一に大きく貢献したヤクルトの主砲、村上宗隆選手が全試合スタメン出場を果たしていました。しかし、村上宗隆選手は今シーズン開幕前から故障を抱えていたため二軍スタートとなり、一度4月17日に一軍復帰したものの、すぐに上半身のコンディション不良で離脱。その後はしばらく行方不明状態となっていましたが、ようやく7月29日に帰還した村上選手は、なんと復帰戦初打席でいきなりホームランを放つというさすがのバッティングを披露し、完全復活を印象付けたのでした。

このように岡本選手同様まさかの長期離脱を経験したわけですが、井端監督は前回大会で主力を打った2人について、「力のある選手ですし、来年3月にベストで来られるか来られないかだけだと思う。その辺の怪我っていうのはそこまで気にしてない。今シーズン中には戻ってくると思いますので、そこからまたじっくり見たい」と、実力は間違いない2人に変わらぬ信頼を口にしていたため、メンバー入りは確実視されるでしょう。しかし、村上選手が前回大会同様に3塁手の絶対的レギュラーかと言われると即答できないのが事実で、その理由は皆さんご存知の通り、岡本選手や村上選手が離脱中にセ・リーグで大暴れしているスラッガーの存在を忘れてはいけません。

その男が、ついに今シーズン覚醒を解いた虎の4番、佐藤輝明選手です。2020年にドラフト1位で阪神へ入団した佐藤選手は、恵まれた体格から繰り出されるパワーでルーキーイヤーから24ホームランを記録し、その後入団から3年連続で20ホームラン以上放っていたにも関わらず、同リーグには常に2人でホームラン王争いを繰り広げていた岡本選手と村上選手の存在があったため、少し影が薄くなっていた事実は否めません。それでも今シーズン開幕からこれまでの佐藤選手とは明らかに違うバッティングを披露し、ホームランを量産。岡本選手や村上選手がいたとしてもトップを走っていたのではないかと思うようなペースで、ホームラン・打点の二冠を独走。さらに信じられないほどの得点圏打率を誇るため、打率は3割に届いていないながらも打点王を狙える位置につけており、三冠王の可能性すらあるほどの覚醒ぶりを見せています。

このように今シーズン一気に覚醒した佐藤選手について、井端監督は先日阪神の試合を視察した際に、「今年の春先に爆発的に伸びるのは佐藤選手という名前を出させていただいたと思うんですけど、その通りになってきてるのかな」と覚醒への予感が的中したことに満足げな様子を見せた上で、「順調に今来てとにかく伸ばし続けてほしい」と今シーズンのさらなる飛躍を願っていました。さらに、先日のオールスターゲームにゲスト出演していた井端監督は、目の前で佐藤選手が放った豪快なホームランを見た後には、「素晴らしいですね。ボール玉を振らなくなってミート力がついたことも花開いているのではないか」と感服した様子で、佐藤選手が成長した部分を分析していました。このように井端監督の評価も高い佐藤選手と復活した村上選手で、どちらかを3塁のレギュラーにするか迷うところですが、村上選手は1塁を守れないこともないので、1塁、3塁という2つのポジションを岡本選手、村上選手、佐藤選手で回していくことになるのではないかと個人的には予想しています。

【野手編】WBC2026侍ジャパン、外野はメジャー組とNPBの実力者が激突!

ここまで内野のポジションを見てきましたが、ここからは外野について見ていきたいと思います。前回大会の外野を見てみると、選出された選手はわずか4人と、非常に競争が激しいポジションであることが分かります。というのも、前回大会ではまさかの大会直前に怪我での離脱となった鈴木誠也選手の代替が、内野手登録でありながら外野としてもプレーすることができるスーパーユーティリティプレイヤーの牧原大成選手だったため、今大会では本職が外野手の選手を5人選出する可能性もあります。

鈴木誠也、吉田正尚、ヌートバー、近藤健介の不動の存在

そこで真っ先に候補に上がってくるのが、やはり今シーズン、カブスで躍動している鈴木誠也選手でしょう。前回大会では大谷選手と共に打線の中心として期待されていましたが、大会直前に左脇腹を負傷したことで戦線離脱。当時、鈴木選手も非常に悔しがっていましたが、後のインタビューでは「考えるたびになんでこうなったんだろうと色々考えました。どうしてもWBCのことがずっと頭にあったのでそう考えるとショックはでかかった」と、WBCに出場できなかったことが相当ショックだったことを明かしています。それでもその悔しさをバネに、さらにメジャーで進化を続けている鈴木選手は、今シーズン、これまでの3シーズンが比べ物にならないほど圧倒的なバッティングを披露しており、なんとオールスター前に25ホームラン、77打点を記録。この驚異的な数字はカブスにとって2001年のサミー・ソーサ以来となるチーム記録となっており、歴史に名を刻む強打者に肩を並べたのです。さらなる覚醒を遂げた日本最強打者の一人である鈴木選手に対しては、スプリングトレーニングを視察した際に井端監督からも「貴重な右の長距離砲なのでそこが加わればさらに厚みが増す打線になる」とメンバー入りを熱望。そのため、怪我がなければ間違いなくメンバー入りし、中軸を務めることが予想される鈴木選手には、ぜひとも本大会で前回大会に出場できなかった悔しさを存分にぶつけて欲しいと思います。

続いて鈴木選手と同じくメジャーの舞台で活躍している“マッチョマン”こと吉田正尚選手も外野手の有力候補であることは間違いありません。前回大会では準決勝のメキシコ戦でチームを救う3ランを放つなど頼もしい活躍を見せていた吉田選手は、順調に行けばメンバー入りが間違いない存在なのですが、今シーズンはかなり難しいシーズンを送ってしまっています。昨年10月に右肩の手術を受けた吉田選手は、今シーズン開幕からリハビリが長引いてしまい、メジャーの舞台に復帰したのは7月9日のこと。復帰後も少々苦しんでいる印象はありますが、前回大会のようなここ一番の場面で活躍してくれる想像は容易にできますし、侍ジャパンにいて欲しい存在であることは間違いありません。

そしてもう一人、前回大会で侍ジャパンの外野手として躍動したメジャーリーガーが、カージナルス所属のラーズ・ヌートバー選手です。ヌートバー選手といえば、前回大会で栗山監督がサプライズ選出とし、当初こそ賛否両論が巻き起こったものの、大会がスタートしてみれば誰よりも必死なプレーで日本の野球ファンを魅了。侍ジャパンの1番打者として躍動し、日本中にペッパーミルパフォーマンスを浸透させ、一躍誰もが知る人気者となっていました。ヌートバー選手はWBCの後もカージナルスでスタメン出場を続けており、今年6月に受けたインタビューでは、WBCの経験について「これまでの野球人生の中で最も楽しかった経験、あのような舞台をもう一度味わいたいという気持ちはずっとある」と次回大会への意欲を明らかにしています。今回も間違いなく侍ジャパンの外野手において、鈴木選手、吉田選手と同じく有力候補に上がっている可能性は高く、再びWBCでヌートバー旋風を見せて欲しいところですね。

そして、このメジャーリーガー3人に負けず劣らずのバッティングセンスを持っているソフトバンク所属の現役最強打者、近藤健介選手の存在も忘れてはなりません。近藤選手は前回大会、大谷選手につなぐ2番として出場し、抜群のミート力と異次元の選球眼によって打線において非常に重要な役割を果たしていました。今シーズン怪我で離脱していましたが、復帰した後はさすがの成績を残しており、8月2日には1試合5四球というパ・リーグタイ記録に並ぶなど、相変わらずの暴れっぷりを見せています。衰えるどころか年々進化を遂げている「出塁マシーン」の近藤選手は、間違いなく今大会も元チームメイトの大谷選手へとつなぐ役割を期待されると思うので、その期待に応える活躍を見せて欲しいものですね。

残り1枠を争うのは誰だ?スピードスターか、勝負強い打者か

このように、前回大会に出場した3人と怪我で離脱していた鈴木選手の4人は、順調に行けば確実に選ばれると予想される外野の争いとなると、もう1枠を誰にするのかという形になってくるわけですが、個人的には前回大会も出場し、存在感を発揮していたソフトバンクの周東佑京選手と、阪神の打線の中核として佐藤選手と共に大きく貢献している森下翔太選手の2人が争う形になるのではないかと予想しています。

この2人のタイプは違うものの、現在はNPB屈指の外野手です。周東選手は今シーズン課題であった打撃を改善し3割近い打率を残す最強のリードオフマンとなっています。井端監督は「当然、今年の活躍だったりというところではスタートということも頭にありますし、そこはしっかりと他のコーチ陣と相談しながらやりたいなと思います」と、先発起用もあり得るかもしれないと高く評価しており、打撃も今年は素晴らしいですが、なんと言っても準決勝の村上選手の決勝打での爆速走塁から分かるように、異次元のスピードは今大会でも必要となってくる場面は必ずでしょうし、ぜひともチームにいて欲しい存在です。

一方で、阪神の3番として躍動している森下選手は、とにかく勝負強いバッティングが持ち味で、今シーズンも打点を量産しています。プレミア12では侍ジャパンの4番として活躍し、開幕から4試合連続打点を記録するという活躍を見せており、国際大会での実績も申し分ありません。この森下選手についても井端監督は「代表で呼ぶと最初から好調なので、そこら辺の作り方というか非常にうまい選手なのかなと思っています。呼んでダメということは今のところないのかなと思っています」と、代表でしっかりと活躍してくれる森下選手のことを絶賛していました。

さらに候補には挙げませんでしたが、日本ハムの万波中正選手や中日の細川成也選手など、まだまだ選出したい選手がいることも事実です。かなりハイレベルの争いになることが予想される外野手争いですが、井端監督が打撃、守備、走塁のうちどの部分を重視するかによって選出される選手が決まっていくことになりそうですね。

【DH編】WBC2026侍ジャパン、DHは大谷翔平で決まりか?

最後に紹介するのはDHのポジションになるのですが、ここは出場してくれるのであれば大谷翔平選手以外には考えられないでしょう。前回大会も2番DHとして特大ホームランを放つなどチームを牽引する活躍を見せた大谷選手ですが、特に準決勝のメキシコ戦の9回に放った逆転サヨナラへとつながる2塁打を打った際に、ベース上でチームを鼓舞する姿は記憶に残っているという人も多いのではないでしょうか。大谷選手は昨シーズン、打者専念となったシーズンでキャリアハイとなる54ホームラン、130打点という圧巻の数字を記録し、メジャー最強打者の一人として歴史に名を刻み続けており、今大会でも大谷選手は世界各国から最もマークされる打者の一人となることは間違いありません。

唯一問題があるとするならば、大谷選手がWBCに出場してくれるのかという部分になってくるわけですが、今大会では各国の主力選手がすでに出場表明し、大谷選手のライバルであるヤンキースのアーロン・ジャッジ選手も雪辱を狙うアメリカ代表のキャプテンとして出場が発表されているため、大谷選手が出場する可能性は高く、ぜひとも井端監督にはしっかりと交渉して欲しいですね。

まとめ

今回は侍ジャパンが連覇を狙う2026年3月に開催予定のWBCにおけるメンバー予想をしてみました。しっかり各ポジションについて予想してみると、前回大会以上の選手層になっていることが分かりますし、井端監督にとっては嬉しい悩みが多く出てくるはずですよね。

筆者独自の視点で予想したメンバーで打線を組むのであれば強力な打線が組めますが、打撃に特化しすぎると外野の守備力が不安になり、やはりヌートバー選手や周東選手といった安定した守備力を誇る外野手も大事だと気づかされます。

そんな中でも井端監督は、しっかりとベストメンバーを見極め、世界に通用する最強の侍ジャパンを組み、再び日本中を歓喜の渦に巻き込むドラマを期待したいですね。

免責事項

本記事で紹介したメンバー予想は、提供された情報に基づいて筆者が独自に作成したものであり、公式な発表ではありません。今後の選手のコンディションや選考基準により変更される可能性があります。

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